空気清浄機の集塵方式
空気清浄機の集塵方式には複数あります。
ファン式の空気清浄機
読んで字のごとくファンで室内の空気を吸引し浄化して吐き出すタイプの機種です。現状で家庭向けの空気清浄機といえば、このタイプが主流です。
ファン式のしくみにウイルス除去機能や、加湿、除湿、HEPAフィルターによるろ過など、付加価値をつけて、魅力のある商品にする努力が各メーカーで行われています。
電気集塵式の空気清浄機
ファンを使わず高電圧によるプラズマ放電を使って電気的に埃を集める機種です。プラズマ放電が空気中の埃などを帯電させ、反対の電極にホコリを集める方式です。ファン式と同じように、集塵能力を高めるためにファンがついているのが特徴。
パチンコ店の天井などに、空調などとは別に設置されていることも多い。その場合フィルターがホコリのキャッチのために併用されて要りことも多いです。まったくフィルタのないタイプもありますが、その場合、フィルターがある場合より、ホコリの収集率が落ちる場合があります。
他の電気集塵式の設置タイプとしては、テーブルタイプで喫煙室などに設置してあるタイプも普及しています。
イオン集塵式の空気清浄機
最近で言えば、クレバートリック2、イオニックブリーズMIDIなどがイオン式の代表に当たります。昔、大ヒットしたK社のクリアベールといえばご存知の方も多いと思います。あの機種もイオン式です。
原理は電気集塵式に近いのですが、ファンがなく設置された集塵紙に空気中のホコリを電化によって吸着させる方式です。
このタイプは別名、オゾン式とも呼ばれていますが、オゾン自体が体に良くない(大量に吸うと呼吸器に弊害が出る。(通常の使用では問題ないとされています。)
が、最近では、オゾンが「室内等の除菌、脱臭」「生成したオゾン水による食品の添加物や農薬の除去」に使用され、国民生活センターでもオゾン発生器が危険→記事 ということが発表されています。
イオン式は、ファンがないので静かですが、強制的に室内の空気を取り込むことはしないので清浄能力はファン式と比較しても劣りますし、機械の周囲でしか効果が表れにくいということもあります。
部屋全体の空気清浄を望むのであれば、ファンのあるものを使用したほうが効率が良いと思います。オゾン臭も人によっては好みがありますし。
平成11年1月26日に誇大広告で商品をヒットさせていたK社T社のイオン式の機種が 「他のフィルター式空気清浄機よりも集じん能力が低いものであり,かつ,室内の空気中のウイルスを有効に捕集する能力を有しているとは認められない」ということで公正取引委員会から排除命令が出ました。
これ以降、オゾンの危険性や誇大広告の乱用などによってイオン式は、徐々になくなっていきましたが最近また誇大広告はないものの他社でイオン式が販売され始めています。
空気清浄機をこれから選ぶには、できれば能力、安全性を考えてファン式のものを選ぶことをおすすめします。